今年の稲作-09-1





  暖冬と云われながら何度かの大雪に、田畑は真っ白になりました。標題に使った写真は、既に春の日射しを感じさせる2月17日の淡雪。3月になると今度は何度となく大雨が降りました。ようやく4月になって田畑が乾いて来ましたが、例年になく寒暖の差が酷くて、ハウス育苗では寒さで芽が出なかったり、6月並の高温で苗を焼いて仕舞った農家も有りました。
  我が家は4月に入って種籾を塩水選をし、10日に温湯消毒。22日から水に漬け始めました。24日には苗代地を畝立てし、いよいよ今年の稲作の始まりです。
2009/7/12 (日)   苗 代 仕 舞 い
 
  午後から苗代地の田植えをしました。金曜日の夜に帰ってきた裕大は、機械が大好き。膝の間に挟んで一緒に田植機を運転しました。前日から苗ラックに上げてあったのですが、まだ苗マットが水を含んでいて軟らかく、少し植え損ないも出来ましたが、これで無事に今年度の田植えが終了です。

  佐紀子にカメラを渡しておいたのですが、いい写真を撮ってくれました。






































2009/7/10 (金)
  昨日、午前中に2枚の田を代掻きし、午後苗代地に残った苗を撤去して、トラクターで中畦を耕起。夜の内に水を入れ、朝から代掻きをしました。苗代地は高低差が大きく、均平にするのに時間も掛かる上、どろどろになって仕舞いますので、田植えは1日置いて日曜日に出来たらと思っています。
  6時過ぎから毎日水加減を見て回りますが、最初に植えたコシヒカリなどは既にかなり大きくなって、1ヶ月早く植わった周りの田の稲と、殆ど遜色ない程になっていました。稲の持つ生命力の凄さですね。








  佐千夫が初めて最初から最後まで植えたコシヒカリも、もうこんな風になりました。

2009/7/5 (日)   十 箱 の 田 の 田 植 え
  日曜日は区の行事などが多く、今朝は「びわこ一斉清掃の日」に参加。少し遅くなりましたが、昼までに十箱の田を植え終わりました。薄曇りでそれ程暑くもなく、7月の田植えとしては上々の天候で、助かりました。これで残るのは、苗代地を含む家の側の田のみ。3枚で2反歩余りになりました。






  写真で左側(東側)の田は、5月の連休に植えられたご近所のコシヒカリ。我が家の2ヶ月遅れで植えたコシヒカリの生長振りと、毎年のように時々比較して写真を写そうと思っています。


2009/7/3 (金)   神 明 講 の 田
  日曜日にトラクターを煮え込ませた神明講の田を植えました。宅造地の方に寄りすぎると田植えも危ないし、稲刈りの折りにもコンバインを煮え込ませる可能性が有るので、昨年より少し面積は少なくしました。




  超遅植えコシヒカリを初めて植えました。6月13日に苗代に置いたので、まだ20日しか経って無いのですが、背丈と根張りは十分でした。ただ、何時もの苗とは比較にならないほど細くて軟らかく、何とも頼りない田植えになりました。



2009/6/28 (日)  トラクター煮え込む
  月曜日からしばらく雨が降りそうなので、土曜日に肥料を撒いた4枚の田を細土しに行きました。1枚目は順調に済んだのですが、2枚目は毎年難渋する伊勢神宮の神明講の田。細長い田で、北と西の二方が不法に宅造されていて、排水の為の側溝も無いので常時宅地から排水が流れ込み、ぐちゃぐちゃの田なのです。
  初めて作らせて頂いた2004年には、何度も襲来した台風のお陰でぬかるんで、手刈りを余儀なくされた事もありました。今回も気を付けていたのですが、トラクターを煮え込ませて仕舞いました。バイトに行く時間を気にしながら佐千夫が別のトラクターを持ってきて、前から、或いは後ろから引っ張ってくれたのですが…。

  昼前には佐千夫がバイトに出掛けるので一旦一緒に帰り、日曜日では農機具屋さんに頼むわけにもいかず、思い切って幼なじみで得意先農家でもある洋一君に電話。「忙しいか?」 「ヒマ!」 「トラクターが煮え込んだんやが?」 「よっしゃ、分かった」 と救援に来てくれました。



  水路から水を入れて土を軟らかくし、3時過ぎまで二人で頑張ったものの全く動かず、諦めて帰ると得意先農家の清水君が肥料を取りに来ていました。事情を話すと肥料を積んで一旦帰り、直ぐに大型トラクターを台車に積んで来てくれました。
  申し訳ないことに一旦は諦めたので、昼飯もそこそこに来てくれた洋一君は、既に家に帰って風呂に入っていたのですが、もう一度頼んで来て貰って3人で3台のトラクターを操作。私の日の本トラクターと清水君のイセキトラクターの2台で、煮え込んだヤンマートラクターには洋一君に乗って貰って、4時前に無事引き上げました。






2009/6/26 (金)
  昨日代掻きをした2枚の基盤整備田に、山田錦を植えました。午後からゴルフ場にバイトに行くからと、佐千夫が手伝ってくれたのは11時まで。午後は一人で苗を上げ、田植機への積み込みは勿論一人。7月下旬並の暑さだったようで、5時に終わって後片づけをしていると7時。流石に応えました。










2009/6/25 (木)
  佐千夫が少しやり始めておいた2枚で5反半の田を、一日掛かって代掻きしました。高低差を少しでも直そうとすると、非常に時間が掛かって仕舞います。

2009/6/24 (水)  佐 千 夫 特 訓  
  21日の日曜日から本格的に梅雨の雨が降り始めました。しかもかなり降り方が激しいので、天気を見ながら代掻きと田植えをしています。幸い夜に降って明け方には雨が上がるので、助かっています。
  朝一番に苗代から苗を上げ、苗ラックに載せて水切りをします。有る程度土が乾いていないと、田植機に載せた時に崩れて仕舞って上手く植わらないのです。此処数日は、午前中に代掻きをし午後に田植えの繰り返しですが、佐千夫に本格的な特訓をしています。新人にとって、代掻きが一番難しい技術でしょう。










  昨夜の雨で、このままではとても田植えが出来ないほどの水が溜まった田に、鴨が2羽来て水浴びをしていました。排水路の掃除までして水を抜いたのですが、夕方まで掛かって仕舞いました。
  下の写真は、5月の連休明けに植わったお隣さんの田ですが、早くもオモダカが繁茂しています。



2009/6/9 (火)  田 植 機 を 改 造
  従兄に譲って貰った田植機は少し古いので、田植機の位置を決めるマーカーが単なる線を引くだけ。少しでも田面に水があると、この線が隠れて仕舞って真っ直ぐに植えにくくなります。日曜日には改造する時間が無くてそのまま植えたのですが、今日は佐千夫に代掻きを頼んで、古いロータリー式マーカーを移植しました。


  周囲を一回りし代掻きのやり方を一通り教えておいて、その間に改造していたのですが、しばらくすると、「やればやるほど凸凹が酷くなる」とケータイに電話。行ってみるとドライブハローの均平板が何かの拍子に垂直に立ってロックが掛かり、田面を均すどころか30cmほどの大きな溝が一面に出来ていました。
  初めて代掻きをしたので無理も有りませんが、実は農作業の中で代掻きが一番神経を使うし技術も必要なのです。。午後に手直しをさせましたが、結局3時半過ぎまで掛かってようやく1反の代掻きがなんとか。しかしこれではとても田植えにはなりませんので、ウエイトリフティングのジュニア教室のコーチに行った佐千夫の後始末に、結局夕方まで掛かりました。それでも水の回りが不十分だったこともあり、2枚で2反の代掻きが終わらず今日の営業終了です。



2009/6/7 (日)  田 植 え を ス タ ー ト
  昨年、苗代を仕舞っていて故障したヤンマー田植機は、幸い油圧ベルトが切れていただけ。しかし6条植ながら少し古くて植付部はクランク式。悪い事に坪当たり60株植までしか出来ず、もう少し粗く植えたいというもどかしさが有りました。 従兄の佑一君が8条植の田植機に乗り換え、12〜3年前に購入した古い田植機は、農機具屋さんが持って帰らない?と言っていたのを思い出し、トラックで見に行くと植付部はロータリー式で、50株/坪で植えられる事が分かりました。
  苗も此処2年ほど出来が悪かったのですが、今年は比較的順調に育っています。しかし何が起こるか分からないので、得意先農家で余ったコシヒカリの苗を頂き、早速譲って貰った新顔のヤンマー田植機で、今年の田植えをスタートしました。


2009/6/6 (土)
  田植えが終わった得意先農家から、残った苗を頂くことになりました。日曜日の午後には植えられる予定です。その他の田も肥料を撒き、改めてドライブハローで細土して水を入れます。その後に代掻きをし田植えと言う手順になります。
  上の写真の田はほぼ正方形で下のは長方形。道を挟んで隣同士に有り、地主さんの家の目の前にあります。これら2枚の田を午後から代掻きしました。明日の日曜日午後には田植えの予定です。

  水路にこの位の堰をしないと、水が入らない田もあります。水口側から見て左手(2枚目の写真)が2反歩、右手(3枚目の写真)は1反歩あります。






2009/6/1 (月)


滋賀羽二重餅 コシヒカリ
2009/5/29 (金)
  寒暖の差が大きく、5月末とは思えない寒い日も多いので、なかなかワリフが外せません。


こしいぶき コシヒカリ

2009/5/26 (火)
  23日に播種しておいた滋賀羽二重糯と酒米の山田錦を、苗代に設置。コシヒカリの2本目が発芽していない籾があって少し薄いので、水を張って管理しています。後は超遅植えをする予定のコシヒカリを、6月になって播種すると今年の苗代造りはお仕舞いです。


酒米 ・ 山田錦

2009/5/23 (土)  播 種 量 は 5 0 g
  今年の播種量は50g。ヤンマーよりコンマの方が、1粒づつ綺麗に播種出来るようです。
2009/5/19 (火)
  14日に播種しておいたコシヒカリを、2本目の苗代に設置。1本目が順調に生育しています。



2009/5/16 (土)
  秋にパワーディスクで起こしたままで放ってあった田を、12日から起こし始めました。田植えまでにはまだ間があるのですが、このままでは草がますます酷くなりますので。今日は昼前から雨になりましたが、何とか予定の分の田起こしは完了。後は水が溜まっていて乾くのを待っている2反・2枚で終了です。



2009/5/15 (金)


2009/5/14 (木)  播 種 機 を 改 良
  2度目の種蒔きをするのにあわせて、コンマの播種機を台車に乗せる事にしました。台車を作るのに使った厚手のベニア板も、後輩のK君に貰った物です。台車にはキャスターを付けてあり、私の背丈に合わせて、昨年使っていたヤンマーの播種機より少し高くしてあります。これで土入れや播種をするとき、全く屈まなくても良くなりました。勿論土を入れるホッパーも10cmほど高くしました。



2009/5/11 (月)  苗 箱 の 設 置
  9日に苗代へ水を引きました。いよいよ今年の米作りが始まったと言う実感が湧いてきます。朝から準備してようやく昼から、取り敢えず苗代1岸分の苗箱140枚だけですが、今年最初の種蒔きもしました。
  10日に代掻きをし、11日午後から苗箱を設置。昨年は佐千夫が膝を痛めていたので独りでの作業でしたが、二人ならこの方が早いと、便利カーも出してきました。今年は便利カーの上の板を、後輩のK君から貰ったプラスチックを貼り付けたコンパネに変えました。苗箱を引っ張るのに滑りが良くて、助かっています。それでも苗箱をこれだけ積むと結構重くて、泥田の中を押すのはなかなかの力仕事なのですが。





2009/5/3 (土)  苗代地の化粧直し
  3日は南市区の宵宮渡・4日が田中神社例大祭。そして5日には後宴祭にあわせて、田中神社改修工事の竣工式。苗代作りは6日からの予定ですが 南市区の宵宮渡の行列が我が家の前を通りますので、昨日の夕方になって苗床を軽く起こして綺麗にしました。








2009/4/27 (月)  排水中にまたも雨
  排水をしていますが、今日もかなり酷く雨が降りました。


2009/4/26 (日)  苗代地が水浸し
  天気予報が当たって昨日は終日大雨。苗代地は水浸しになって仕舞いました。しばらく入れません。




2009/4/24 (金)  苗 代 地 作 り
  苗代地の稲株を腐らせたり、草が生えない様に管理しておくためには、秋に田を起こしておいた方が良いのですが、田が起こしてあると畦塗機で畦を作るとき、トラクターで直進するのが難しく、しかも一度起こしてあると畦塗機が沈んで、上手く畦が作れないのです。少し遅くなりましたが、ようやくここに7区画の苗代地を作りました。1区画に140〜150枚の苗箱を並べられます。何も無いところに畦を作るには、畦塗機で少なくとも2度は塗らないと、高さも出ないし上を歩ける程丈夫にはならないのですが、幸い今年はこの方式でやり始めてから、一番上手く出来た様です。
  内々で230cm幅になるよう畦を作っています。実は一定の幅で真っ直ぐに、畦や苗床を作るのはなかなか難しいので、毎年気を使います。我が家のお得意様にも道を通る人にも、兎に角目立つ位置に有り、しかも周りの農家が田植えを済ませるせる連休明けに、苗代を作り始めますので。




2009/4/17 (金)  十 箱 の 桜
  十箱の田の傍にあるので十箱の藪と呼んでいます。この藪の山桜が咲き始めました。


2009/4/12 (日)  種 籾 を 陰 干 し
  温湯消毒の済んだ種籾を乾かすのに、屋根の付いた軽トラを利用。これだと倉庫の中で陰干していても、肥料の配達をするのに邪魔になれば、適当に移動出来るのです。


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