今年の稲作 2012-1







  年詣に行ったお寺で出会った大阪在住の同級生に、彼の所有田を作ってくれないかと言われ、引き受ける事にしました。そんなわけで今年の「今年の稲作 2012」は、正月早々から写真をアップしています。
  3月4月は例年に無く雨が多く、「60年百姓をしているがこんな年は知らん」と言われる得意先農家も有りました。今年は水に悩まされる年になりそうという説もあり、気になる所です。どんな年になっても対処出来る様に手立てを考え、笑顔で無事に出来秋を迎えたいと思っています。
 培養資材の散布 
  ヤンマー農機の代理店からブロードキャスターを借りてきて、佐千夫が耕土培養資材を散布した後私がトラクターで起こすという手順で、荒起こしを始めました。家の近くの田はライムソワーに付け替えて、片っ端から散布してくれたのですが、佐千夫は埃で頭がごわごわやと言いながら、帽子を被らないのです。






 レンゲの花と種
  レンゲの花は4月中旬になると咲き始め、5月一杯は咲き続けます。6月になるとぼちぼち種が載って黒くなって来ますが、此の時期まで辛抱して荒起こしをせずにいると、秋に種を蒔かずともレンゲは自然に生えて来ます。我が家の様に田植えが遅く無ければ出来ない事ですが。



 苗代作り 
  年明けからずっと天候不順でなかなか田も乾かず、4月20には水路に水が来始めますので、何処の農家も色々な作業が一緒くたになって仕舞いました。畦塗りをしたり田起こしをしたりしている側では、既に水を入れて代掻きをしている田があったり、まだ何もしていない田があったりで、今年は非常に変則的です。
  我が家も19日から畦を塗り始め、周辺の農家が例年通り田植えを始めた28日から、苗代を作り始めました。雨が多かったせいか今年の草は、畦も苗代地も例年よりかなり長く伸びています。連休明けには播種をし、順次苗代に下ろしています。昨年・一昨年は佐千夫が膝の手術のリハビリ中で、苗代時期には手伝って貰えず独りで作業をしていました。今年は久々に佐千夫と2人なので、当たり前ですが半分以下の時間で苗代が作れ、非常に気が楽になりました。
 2012/6/30(土)


 2012/6/29(金)


 2012/6/25(月)




 2012/6/11(月)
 2012/5/29(火)


 2012/5/28(月)


 2012/5/21(月)





 2012/5/14(月)




 2012/5/10(木)


 2012/5/1 (火)



 2012/4/30 (月)


 2012/4/29 (日)



 2012/4/28 (土)



 畦塗り開始 
 2012/4/19 (木)
  昨年末従兄が、これまで借りて使っていたヤンマーの畦塗り機を処分したので、今年は我が家と折半で畦塗り機を買うことにし、ササキのカドヌールのリバーシブルタイプを使い始めました。。







 水路の補修工事 
  昨年夏農道の草刈りをしていて、我が家で小作している田の側を流れている用水路の、擁壁が壊れているのを発見しました。秋になって土地改良区から修理の話があり、年が明けて本格的に工事が始まりました。
 2012/4/3 (火)
  水路の補修工事と農道の埋め戻し&改良工事は3月末に完了したのですが、天気の悪い日が続いて写真を撮りに行けませんでした。爆弾低気圧が通過して少し天気が回復したので、様子を見に行って来ました。


 2012/3/21 (水)
  農道の埋め戻し作業がほぼ完了し、一見綺麗な道が出来上がったように見えるのですが、擁壁側はかなり堀起こしているので埋め戻しても相当軟らかく、田んぼ側も土を盛って貰ったのでやはりちょっと軟らかいので、当分の間車両通行止めの看板を設置しました。農道の管理は土地改良区ではなく地元の区だというので、区長さんに了解を得て両側に看板を立て、コーンを置いて通行を止めています。

 2012/3/20 (火)


 2012/3/9 (金)
  水路の工事がほぼ終わったので、農道の道路巾を確定するための立ち会いに行ってきました。痩せ細ってしかも段差があり、軽トラでも走り抜けるのがギリギリだったので、この際部分的に拡幅して元の様な道路巾にし、真っ直ぐに直して貰うよう頼んできました。以前は小型トラックも通れたのですが、これで昔の様にトラックが入れたら、田植えや稲刈りがうんと楽になります。



 2012/2/16 (木)






 2012/2/1 (水)


 2012/1/24 (火)








 久しぶりに大雪 2012/2/3 (金)
  昨夜は近江西部・北部に大雪警報が出て、我が家も−2度位まで冷え込みましたが、夜明けとともに陽射しが戻って、積雪量も普通の年位で済みました。北陸や東北地方の、平年の2倍を越える積雪と比べると、56年の豪雪を知っているだけに助かったった思いです。我が家のシートハウスは積雪地仕様なのですが、農機を入れている小さい方は設置したその年の、わずか20cm程の雪でペシャンコに潰した事があります。
  以来段々と賢くなって、今では単管をジャッキベースで持ち上げるという方法で、何本も支柱を入れて凌いでいます。この方法だとシートがピンと張れて雪が滑るので、まず大丈夫なのです。






 新しい小作地 
  年詣に行ったお寺で、大阪在住の同級生に出会いました。彼の所有田が何枚か私の小作田の近くにあり、大分前から気になっていました。千里に住んでいますが実家は今も我が南市にあり、毎月帰って来てはいるそうですが滅多に会いません。出来たら我が家で作ってくれないかと言うので、引き受ける事にしました。
 2012/6/24 (日)
  この左右の田は所有者は違いますが、共に同じ南市区の幼なじみ。昔はこの辺りには大きな道路は無かったのですが、駅前からの都市計画道路の工事が2007年に始まり、今ではすっかり市街化してしまいました。代掻きや田植えの後では、とてもそのまま家まで農機に乗って帰るわけには行きませんので、エンジンポンプで車体を洗い更に歩道を洗って帰って来ます。。
6月23日はまだ大水状態

左側の上下2枚で2反歩の田も、出来たら1枚にしたいのですが


 2012/6/22 (金)
  今年から預かった幼なじみの田は3箇所に4枚あり、それぞれが上下2枚に分かれていました。南市区では水田の減反歩合が31.5%なので1箇所は減反にし、1箇所は左右に並んでいたので4枚を1枚に圃場整備。残りの田も上(5.4畝)・下(3畝)の2枚を1枚に均して整備して仕舞いました。


 2012/6/21 (木)
  代掻きを済ませて1日置いて、代掻き水が澄んできたら落水して田植えと言う手順なのですが、台風4号がまともに滋賀県の上を通りそうとの予報で、田植えを延期しました。植えだての苗を強風に揺さぶられるのは避けたかったのですが、台風の直撃は免れたので風は大したことは有りませんでした。然しとんでも無い雨量で台風が通り過ぎたから直ぐに植えられる程ではなく、1日掛かって田面の水を排水し、4日目にようやく田植えをしました。
  当然の事ながら田面の高いところは乾きすぎて、土が固く締まっていて田植機の走行が難儀な位。何とか植え終わりましたが、少し高めに水を張れば田面が全部隠れるし、これなら除草剤も効きそうなので、圃場整備1年目としてはまずまずかなと思っています。 
6月20日は大水状態 6月21日にようやく田植え





 2012/6/17 (日)
  3日で都合4回も田へ入り土を移動しては均平化し、高低差を見て少しずつ微調整を繰り返しましたが、まだまだ不十分。それでも田植えをして、深い目に水を張れば何とかなりそうなので、後は又来年の仕事にしました。何度も土をこね回したので、田植えには苦労しそうですが。
  中畦を取って仕舞ったので、二方がコンクリート擁壁なのもあって、畦草刈りの手間は激減します。何より4枚に分かれていると四隅が16箇所有るわけで、田植えと稲刈りの手間が全く違ってきます。トラクターも田植機もコンバインも、旋回するのに時間が掛かるので、細長い田は非常に楽に作業が出来るのです。今年の田植えまではまだ成果は見えないですが、今年の秋の収穫時期からの農作業はうんと楽になると思っています。 







 2012/6/15 (金) 
  14日には、西側の田の土を東側に横移動したので、一見このまま田植えが出来そうに見えるのですが、写真奥の北の方がかなり高くて、この日は圃場を北から南へ縦に土を移動させました。





 2012/6/14 (木) 午後
  この田は西側を安曇川町水道の水源地に隣接していますが、そのポンプ場側が少し高いので東側の田に土を移動。更にこの2枚並んだ田は両方とも、北の方に少し高い田があって、今度は北側から南側へ土を引っ張りました。延々とこの繰り返しで、有る程度進んだら一旦均平にし、更に高低差を少なくするため土を引っ張ると言う、単純作業の繰り返しでした。





 2012/6/14 (木) 午前
  6月に入ってようやくあちこちの田に培養資材を撒き、レンゲの花が終わって種が載るのを待って荒起こしを始めました。今年から小作する事になった幼なじみの田は、一部水が抜けなくてトラクターが入れませんでしたが、ライムソワーで資材を散布してから荒起こし。隣の田を作っておられる農家に聞くと、この辺りは余り石が無いとの事で、思い切って2枚の田の畦までトラクターで起こして仕舞いました。
  水を入れると初めて田の高低差がはっきりします。畦だった所は何度も丁寧にトラクターを掛けましたが、幸いな事に石は全く入っていなくて助かりました。この田が出来上がると此処1枚で、写真では右側にある6枚の田と同じ面積になります。






  田の水加減もあって午前と午後の2回に分けて土を動かし、夕方一旦終了しましたが、此処から他の田へ行ったり家に帰ったりするのが大変。トラクターに搭載してあるエンジンポンプで車体の泥を全部落としてから、更には歩道も水洗いしして泥を綺麗にしない限り、動けないのです。

 2012/1/8 (日)
  幼馴染みの所有田は他にも2箇所に3枚ありますが、この写真の上下2枚に分かれ横に2枚並んだ4枚の田はそれほど高低差が無く、上手くすれば3反より少し大きな1枚の田に均せそうです。勿論同級生には了解を得て、「全部任せるから好きなようにして」と言われています。




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